2023年3月現在、以前記事にしたようにGemforexは「LPガー、禁止行為調査ガー」とあからさまな嘘を並べ、出金を大幅に遅延させています。

Twitterを検索すると、3ヶ月以上出金で待たされている人も多く、絶望もしくは諦めている人も多く見受けられます。

このようなことはGemforexに限らず、B-Book運営の会社では起こりえます。
大半のFX業者はB-Book運営であり、決して対岸の火事ではありません。

この記事では、Gemforeはどんな会社なのか、また、どのようにしてこの状況に陥ったのかを考察し、推奨される対処法を記載します。

Gemforexはオフショア企業

まずGemforexはどういう会社であるかを理解する必要があります。
Gemforexは、いわゆる海外FXと呼ばれるオフショアFX企業です。

そのためまともなFX企業はFXに関する金融ライセンスを取得し、金融当局に規制されていることにより信用を得ようとします。

現在Gemforexが有している外国為替業務ライセンスはセーシェルFSAのものになります。

HPでは他のライセンスを持っているかのような表記もありますが、モーリシャスSFCのライセンスは更新せず失効し、セントビンセントグレナディーンFSAは外国為替業務ライセンスを発行していません。

海外FXにおいて、セーシェルFSAは一定の信頼がある規制当局といえます。

オフショア会社の経営者はノミニー(代理人)制度を用いて名前を隠せるので、実質的なオーナーを調べるのは非常に難しい現状があります。

しかしながら、前身になったGEM-TRADE Co.,Ltdに関しては情報が残っています。

代表取締役:Keith Fitzwilliam
取締役:Junichi Aoshima
取締役:Masaaki Ueda
取締役:Yuji Todoroki
資本金:$100,000,000

ちなみに、過去のセミナーに関するフォーラムで、以下の投稿が残っています。

この人物を検索すると、過去にインタビューも受けているようです。
残念ながらキャッシュもアーカイブも存在しませんが、Googleにはクロールされていたようです。

この“代表”が具体的にどういった役職を指していたのかは不明です。
もしかしたら当時技術職を担当していただけかもしれません。

この人物の現在のTwitterアカウントは以下になります。

どうやらnoteアカウントもあるようです。

何か知っているかもしれませんが、現在も関係があるかどうかは不明です。

※この記事は客観的事実を延べているだけであり、事実を追求する意図はありません。

EA配布戦略の裏側

Gemforexは “FX自動売買ソフト(EA)使い放題サービス” なる、EAを無料で使うことができるとの触れ込みで集客しています。

Gemforexの前身になった会社はEA販売業なので自然ですし、一見すると悪くない要素ですが、落とし穴がいくつも存在します。

そもそもGemforexは取引コストが非常に高いという特徴があります。

著者の知る最高ランクのA-Book業者の取引コストと比較すると、3倍以上もあります。

なぜこんなにスプレッドが広いかというと、EAを提供している人間に高額なリベートを支払うためです。

もちろん、取引コストが高ければEAは勝ちにくくなります。

EAで稼げる雰囲気を出していなければ客は集まらないし、EA提供者も儲からないため、提供されるナンピン、グリッド、マーチンゲールのような複数ポジションを持つことでトータルプラスにするEAばかりになります。

その証拠に、EAの人気ランキングを見ると直線的な右肩上がりの資産推移が多く表示されます。

(画像はEA提供者に配慮して掲載留意 該当ページはこちら

これはナンピン、グリッド、マーチンゲール戦略の特徴で、このチャートには含み損が含まれていません。

実際に運用するとコツコツ実現益はでるものの、それに見合わない含み損を常に抱えることになります。

広すぎるスプレッドと稚拙な戦略がいつかもたらす現実は、一気にくる大規模実現損です。
GemforexはB-Book運営なので、右肩上がりにつられてくるカモと、この大規模損失を望む経営戦略です。

これらの戦略は数学的に単純なので、作るのは非常に簡単です。

ちなみに、GemforexにこのタイプのEAを提供する人間は上記のことを理解しています。
合理的ですが、魂は悪魔に売却済みです。

出金遅延戦略に関する推測

GemforexはSNSが隆盛の現代において出金拒否をしてしまえば信用問題に関わることを理解しているようで、これまではしっかり出金していた印象があります。

2022年は円安がどんどん進みました。
これにより、誰もが勝てる相場となってしまい、EAや顧客が勝ちまくってしまったと考えられます。

GemforexはB-Book運営なので顧客の利益は会社の損です。

もう運転資金(顧客の入金額)がカツカツなので、とりあえず理由をつけて出金を遅らせよう…といったところでしょう。

あれだけ出金トラブルを避けてきたにもかかわらずこの対応をせざるを得ない状況ということは、既に相当ピンチなはず。廃業も視野に入れているかもしれません。

でも、できればGemforexを潰したくはないと思っていて、この先難しい相場が発生して顧客が損失する(会社の資金が増える)ことを祈りながら遅延行為に勤しんでいる、といったところでしょうか。

破綻ではなく、運営を刷新しました!というテイで名前を変えて再スタートする可能性もあります。
名前を変えることで検索にひっかかりにくくなり、過去のやらかしがバレにくいためです。

例えば今イケイケのXMも、昔はTradingPointというブランド名で出金拒否が多発し、何度も名前を変えて再スタートしていた過去があります。

B-Book運営とは全員参加型のババ抜きのようなものです。

運営の資金力があればカジノのようにエンターテイメントとして楽むことも可能ですが、綺羅びやかさが失われたカジノには誰も寄り付きません。

どちらに転ぶかは、今後の相場次第な気がします。

Gemforex被害者がとるべき合理的戦略

Gemforex被害者が取るべき合理的な戦略は以下4つです。

  1. 生きること
  2. 毎日出金しろ訴えるぞと圧をかけること
  3. WikiFXの“詐欺被害の報告”に書き込むこと
  4. 両建てを使いGemforeの資金を間接的に出金

まずはこれらを検討すべきでしょう。
以下に詳細を記述します。

1.生きること


顧客が出金を請求せずに死んでくれるのであれば、Gemforexは万々歳です。

B-Book業者は敵にはなっても味方にはならないムカつくやつです。
一泡吹かせるためにも生きましょう。

2.毎日出金しろ訴えるぞと圧をかけること

実際に圧を掛けることで出金を成功させたとの報告もあります。

Gemforexからしたら、こんな顧客はウザいったらありゃしません。
ウザがられることに成功すれば、出金優先順位も上がるかもしれません。

他にはSeychellesFSAに通報するとか、オーナー疑惑の方の名前を出す等も有効かもしれません。

3.WikiFXの“詐欺被害の報告”に書き込むこと

“WikiFXのGemforexの詐欺被害報告”に書き込むのも有効な手です。

WikiFXは海外FX界の任侠ヤクザです。
先日記事にした通り、Gemforexは評価レートが不当に高く、明らかにWikiFXに広告料を支払っています。

広告料を支払うということは、WikiFXの評価を気にしているということであり“詐欺被害の報告”の書き込みは問題解決の有無に関係なく残り続けます。

そうなれば、新たな顧客獲得が難しくなるため、Gemforexとしては避けたい事象です。

まずは「〇〇日までに出金しなければWikiFXとFPAに具体的な内容を書き込むぞ」と脅し、実現しないようであれば書き込みをすべきでしょう。

4.両建てを使いGemforeの資金を間接的に出金

余剰資金があるのであれば両建てを使うのも手です。

A-Book業者と両建てポジションを持ち、Gemforex側で損失を出してA-Book側で利益を出すことによって、間接的に資金を救出することができます。

Gemforex側をハイレバポジションにし、Gemforexのロスカットと同時にA-Book側で利確をするプログラムを組むのがベターです。

Gemforexに口座を開設している時点で業者を見る目がないので、もしこの手法を使うのであればA-Book業者はこの辺を参考にしてください。
送金も含め最もハードルが低いのはTradeviewFXかもしれません。

慣れた人であればさほど難しい作業ではありませんが、資金管理が必要なので余剰資金はどうしても必要になります。

この手法はGemforex側で損をすることにより、他の被害者を間接的に救う要因にもなります。

Gemforex被害者がとるべき非合理的戦略

Gemforex被害者がとるべき非合理的戦略は以下の2つです。

  1. 祈る
  2. Gemforexのいい噂をばらまく

1.祈る

祈りとは、心の所作です。
心を落ち着かせ希望を持つことによりストレスは低減します。

相場が難しくなって他の顧客が損失を被りGemforexが潤うのをGemforex運営と共に祈るのもある種の手です。
Gemforexが破産して全く資金が返ってこなくなるよりはマシです。

2.Gemforexのいい噂をばらまく

Gemforexのいい噂をばらまくことによって、新たに入金してくれるカモが現れてくれるかもしれません。
その資金によって停滞していた出金が前進する可能性が上がります。

引き換えに、良心を失うことになります。
それなりの覚悟は必要ですが、出金できていない金額と天秤にかけた際にどちらを取るかは個人の自由です。

カネは命よりも重い場合もあります。

最後に

Gemforexから資金が出せていない方には同情しますが、海外FXは詐欺師が跋扈する魑魅魍魎の世界です。

幸せに生きたいのであれば海外FXはやめておいたほうがいいです。

それでも続けたいのであれば止めはしませんが、相当にリテラシーを上げなければ同じようなことが起きかねません。

環境は変わらないので自分が変わるしかありません。

追記

この記事を公開する直前に確認したところ、例のアカウントからブロックされていました。
なぜなのでしょうか。

彼については以前から知っていました。

しかし、新事業の内容やPRTimes記事やnoteを含むWEBで見られる全ての文章に目を通した印象としては、既に売却済みでもう関係ないんじゃないの? というものでしたが、、怪しくなってきました。

日本法人の代表もされているようなので、被害を受けている方は念のため登記事項証明書等を請求してみてもいいかもしれません。

本記事はあくまで事実を元に類推したものであり、Gemforexオーナーの断定及び断罪をする意図はありません。
原則として司法による判断が行われるまで被疑者は推定無罪です。

GemForex
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