投資界隈にとってTwitterは魔境のようです。
特に海外FX系は怪しい人が多く、業者の息がかかった集客目的アカウントや、高額商材を売りたいアカウントと推測されるものをよく目にします。
これらはあくまで推測ですが、根拠がないわけではありません。
投資の世界で成功するためには合理性や一貫性が最低限必要です。
結果として、質の高いトレーダーは自然と似たような合理的行動をします。
そのため、非合理的要素の多いアカウントの発言は差し引いて考えることが適切ではないでしょうか。
ここではよく見かける嘘っぽい非合理的な要素をいくつか挙げてみます。
目次
質の低い海外FX業者で取引をしている
海外FX業界は魑魅魍魎が跋扈する魔境です。
日本の現行法は属地主義のため国際金融詐欺の立件は非常に難しく、トラブル対処は自己責任が原則です。
その点に漬け込み、顧客の資金を狙う質の低い業者の勃興が跡を絶ちません。
その集客手口としては、大盤振る舞いな入金ボーナス、高額なアフィリエイト還元でのWEB集客、ガチ風トレーダーアカウントによる推奨がよく使われます。
どんな業者を使うかは自由ですが、出金できなければ入金した時点でカネをドブに捨てたも同然です。
FX業者は敵になることはあっても味方になることはありません。
トレーダーは成熟すればするほど無駄なリスクを避けるため、まともなブローカーしか使わなくなります。
わざわざデバフのかかった業者を使う必要はありません。
参考 : 調査兵団評価の低い順
以上のことから、新興業者やB-Book業者の一社をガンガン推しているアカウントはうさんくさいと言えます。
暗号通貨をMetaTraderで取引している
著者はこれまでに海外FXを200社以上口座開設してきましたが、取引手数料がCEX(Binance等の中央集権型取引所)の取引コストを下回るMetaTrader採用業者を見たことがありません。
暗号通貨の送金手数料は安いので資金移動も楽ですし、CEXでハイレバレッジが提供されています。
わざわざ取引コストが高い環境で取引するのは非合理的です。
CEXとレートがズレる等の特殊要素があれば利用価値はありますが、裏技系トレードは限られた流動性(もしくは業者の許容資金)の取り合いになるためコッソリ行われるのが常です。
どの通貨ペアや商品でも取引ロットが同じ
例えば USD/JPY 10万枚 と AUD/JPY 10万枚 の取引では、取っているリスクが全く違います。
FX取引とは、ペア名の前に書かれた通貨を使って、後ろに書かれた通貨との交換比率を取引するものです。
USD/JPY 10万枚は10万米ドル分の取引をしているのであり、
AUD/JPY 10万枚は10万豪ドル分の取引をしているわけです。
記事を書いている現在のAUD/USDレートは0.67なので、この場合は、、、
AUD/JPY 10万枚はUSD/JPY 10万枚と比較して0.67倍、
USD/JPY 10万枚はAUD/JPY 10万枚と比較して1.49倍のリスクをとっていることになります。
基準が異なる通貨ペアを一律枚数でポジるのは合理的ではありません。
同じように、金や原油でさえ同じ枚数で取引している自称プロをよく見かけます。
義務教育の敗北を感じずにはいられません。
円建て口座
円は出口のない金融緩和を継続している国の通貨であり、主要国は物価対策として金利を上げています。
金利差から鑑みて、長い目で見れば円は価値が下落する通貨です。
海外FXは拠点が海外にある(ということになっている)ため、証拠金通貨は複数存在するのが普通です。
送金手数料を考慮しても、合理性を突き詰めればドル建てがベターになります。
しかしながら、ドル建てでは利益をドヤったときにインパクトがないようです。
インパクトがなければ、集客の効果は薄れます。
円建て口座というだけでうさんくさい、ということはありませんが・・・
逆説的に、うさんくさいアカウントは十中八九、円建てです。
入金額のキリがいい
100万円ぴったり入金からのスタートなど、キリがいい入金額でスタートしている取引履歴のアカウントも、うさんくさいと言えます。
両替を伴う国際送金でキリがよいのは不自然ですし、両替を伴わない国際送金では送金額からリフティングチャージ(手数料)が引かれるため、やはりキリのよい数字は不自然です。
手数料がかからない送金業者を使ったり、複数取引口座を作れてアカウント内資金移動できる場合であればその限りではありませんが、、、
逆に、デモ口座では入金額をおおまかにしか設定できない業者が大多数のため、キリがよい入金額スタートは非常に自然です。
圧倒的ハイレバ
ハイレバで勝っている絵は一見すると映えます。
しかし実際には未来から来た人間、もしくはツェリードニヒでなければ圧倒的ハイレバで勝ち続けることはできません。
ハイレバは海外FXの魅力の一つであることは間違いないですし、ハイレバで勝つと喜びが大きいことも分かります。
しかしそこには勝ち続ける要素はなく、トーナメントジャンケンに課金参加してるようなものです。
デモ口座を使えばリスクなく簡単に爆益履歴を作ることができます。
現実的ではないものは合理的ではないですし、再現性がありません。
スマホの取引履歴のみでドヤる
Twitterは特にスマホアクセス率の高いコンテンツのため縦長コンテンツが最適です。
しかしながら、スマホトレードで勝ち続けることは現実的ではありません。
集客目的でドヤるならmyfxbook使ってリアル口座だって証明してくれよ、と言いたいものです。
もしかして、コイツPCすら持ってない・・・?
と疑うくらいの気持ちで見るべきです。
LINE等のクローズドな連絡手段への誘導
クローズドな連絡手段への移行は商材屋や詐欺師の常套手段になっています。
もしかしたら、グループチャット内にサクラがいるかもしれません。
商材を買うのも詐欺に遭うのも自由ですが、基本的にFXで儲かっているなら取引量を増やせばいいだけなので、わざわざ手間を掛けて集客するにはそれなりの理由がある、と疑うべきでしょう。
あと、とりあえず本屋に行こう。
買う前に読めるし、知識は得られるし、本は発行の段階で信用もある程度は担保されてるし、安いよ。
銀の弾丸なんてないよ。
まとめ
情報過多の時代には取捨選択が必要なようです。
クソみたいな人や情報を憎むより、賢くなったほうが建設的。
ここでは言われてみればその通り、という要素しか挙げていません。
傾向と対策は事前に知っておいて損することはありません。転ばぬ先の杖です。
ちなみに著者はクソみたいな経験も十分に積んだ上で記事や業者レビューを書いているつもりです。
てことで、Twitterは斜に構えて見るくらいがちょうどいい気がします。
他にもこんなんあるある!というものがあったら気軽にコメントしてください。
ほな。