どうも、クソ業者ソムリエの海外FX調査兵団員です。

別にクソ業者が好きなわけではないのですが、世の中はクソ業者で溢れているので、口座開拓の旅をしていると必然的にクソ業者に当たりがちです。

海外FXクソ業者は出金拒否、約定訂正、約定取り消し、規約を盾にしたイチャモン、一方的なBAN、なんでもありです。

このところGemfrorexに関するトラブル対処で新たな知見もいくつか得たので、この記事では“えせ海外FX業者(日本住居者へ営業をかけている日本に営業拠点のある業者)”への対処方法についてまとめておきます。

ちなみに、えせ海外FX業者はどんなにA-Bookぶっていても9割以上の確率でB-Bookです。

判断基準としては、約定仕様以外にも、代金収納会社への支払いコスト、海外送金コスト、着金までの時間とユーザー口座反映までの時間の差=証拠金を積んでいない等いろいろあります。

ここではクリーム本舗代表 吉野 繁が運営に関与し、大阪に運営実態があるクリプトグラフを例に上げて対処方法を紹介します。

①取引履歴を保存

クソ業者は取引履歴を平気で改竄してきます。
謎の規約イチャモンで一方的にBANされると、その後サイトやMetaTraderにログインできなくなる可能性もあります。

あらかじめPCでMetaTraderを開き、取引履歴を全て保存しておきましょう。

Terminal→取引履歴→全履歴を表示→詳細レポートの保存で取引履歴は保存できます。

PCを持っていない方は、WEB Traderでログインして取引履歴をダウンロードするか、スマホを使って頑張ってキャプチャーするか、マンガ/ネット喫茶で取引環境を導入するか、WindowsVPSを借りてでも履歴を保存してください。

最も安いWindowsVPSは、おそらくFXVMです。
一週間0.99ドルでお試しができるので、履歴の保存が目的であればここで十分です。
https://fxvm.net/

②銀行送金の組戻し申請、チャージバック申請を行う

送金してからあまり時間が経過していない場合、まずは自身が送金した方法を確認して、以下の申請を行うとよいです。

これらの上限額は入金額になりますので、利益の取り消しを受けた場合には使えません。

組戻申請

銀行送金で入金していた場合、組戻申請をすることが可能です。

組戻申請はどの銀行でも行うことが可能ですが、振り込んだ時期がかなり前であった場合、申請ができない場合もあります。
この期間は銀行によってまちまちなので、確認が必要です。

組戻申請は、振込を行った銀行から相手先口座の金融機関を介して、受取人の意思確認や返金手続を行います。
受取人とすぐに連絡が取れるとは限りませんし、時間がかかったり、拒否される場合もあります。

チャージバック

カード入金をしていた場合、チャージバックが可能な場合があります。
チャージバックとは返品処理のようなもので、カード会社が行うことができる強制的な組戻しです。

チャージバックをする正当な理由が認められた場合に行われるので、申請するにはそれなりに理由付けが必要になります。

金融庁の“無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について”一覧に業者名があれば対応してもらえる可能性が上がります。

消費者センターに相談して、そこからカード会社に連絡してもらうのも手かもしれません。

注意点としては、基本的にカード会社は海外FXへの入金を嫌っています。
カード会社は金融庁の規制下で事業を行っているので、お上の命令は絶対です。

カード発行体によっては規約違反になりカード利用自体ができなくなる可能性もあるので気をつけてください。

③代金収納業者の確認

えせ海外FX業者は日本国内送金のために代金収納業者を用意している場合があります。

収納代行自体に違法性はないのですが、出金拒否された場合の債権は、国内法で対処する限りここから回収するしかありません。

クリプトグラフ例にすると、以下の通りになります。

まず、入金をした口座や/入金先指定銀行口座を確認します。

送金先は初期からずっと変わっていませんね。
この、株式会社であるサイトスタイルシステムズが代金収納会社です。

社名からして、おそらく元々実業をやっていたが闇落ちしたことが想定されます。

最初から悪行に加担するつもりであれば、検索しても同名業者がたくさんある名前で法人を作るものです。

調べる方法はいくつかありますが、楽な方法として国税庁法人番号公表サイトの利用が便利です。

検索した結果、以下の法人が一見だけヒットしました。

法人番号:8011101049934
株式会社サイトスタイル・システムズ
本店又は主たる事務所の所在地
東京都新宿区高田馬場1丁目27-3-402号

場所を調べてみると、どうやら高田馬場駅からすぐの場所のようです。

この情報はあくまで“法人情報”の“店頭住所”であるため、個人情報にはあたりません。
不動産サイト情報によれば、該当するのはニュー竹宝ビルという建物のようです。

代表の名前まで必要な場合は、登記情報の取得が必要です。
これは誰でもネットでカンタンに取得できます。

楽な方法としては、Graffer法人情報検索にて法人番号を入れて検索し、会社法人等番号を入手します。

法人番号と会社法人等番号は違うようです。ヤヤコシイネ。

この、会社法人等番号を使って、法務省が提供する登記情報提供サービスで検索→法人情報を取得すれば役員の名前と代表者の住所が分かります。

“一時利用”から申し込めば誰でもすぐ利用でき、登記情報の取得はクレジットカード決済で1件あたり332円かかります。

④金融庁及び財務局に情報提供する

代金収納業者が特定できたら、金融庁や財務局に報告しておいたほうが有利です。
“無登録業者”に名指しされれば、チャージバックも有利に働く可能性がありますし、法的対応もしやすくなります。

財務局の担当部署は理財課で、北海道の場合は財務課です。

お役所としては個別事案には対応できないため「出金できないんですけど…」と相談しても一蹴されます。

「無登録FX業者を利用しようとしたら異なる会社への入金を促された。私の資金がマネーロンダリングに利用された疑いがある。今後同じような方が出ないよう情報提供をしたい。」

とすれば受け入れてもらえます。

ちなみに、クリプトグラフは早くも金融庁の無登録業者リスト入りしました。
当局に関連情報を提供をした甲斐がありました。

クリプトグラフの関連人物は、Gemforexに関する相関図に名指しで組み込み、当局へ情報提供しているので、連鎖でお縄になったら面白いんだけどな。期待してる。

⑤法的対応の実行

③によって、代金収納会社の住所が分かれば訴訟を起こすことが可能です。

督促状を送るなり、内容証明を送るなり、支払督促を送ったり、少額訴訟を起こしたり、債権者代位権を主張したり、弁護士を使って銀行口座を押さえたり、なんらかの方法で資金回収が可能かもしれません。

このあたりの詳しい内容はクリティカルな部分であり、状況によって最適な主張は異なると思われるので、あえて詳しくは書きません。

えせ海外FX業者の場合、運営者は逮捕リスクがあるため、大事にしないことを条件とすれば、ある程度対応するかもしれません。

追記

2023 6/26からクリプトグラフの代金収納会社が変わったようです。

FPシステム株式会社
法人番号:5010001174218
会社法人等番号:010001174218
〒1020074
東京都千代田区九段南1丁目5番6号りそな九段ビル5F

追記2

2023 7/11からクリプトグラフの代金収納会社が変わったようです。

VoraCity合同会社

法人番号:4011603003938
会社法人等番号:011603003938
〒179-0076
東京都練馬区土支田3丁目14-16

本店所在地はどうやら一軒家のようです。
トラブルが発生した場合、お伺いや近所で聞き込みがしやすくていいですね。

まとめ

基本的に海外FXの利用は自己責任です。
ほとんどの場合、トラブルがあったら泣き寝入りするしかありません。

記事で記載した内容は、相手がえせ海外FX業者であれば、もしかしたら対処できるかもしれない程度のものです。

資金回収までには長い時間と労力とコストがかかることが想定されますし、回収できないかもしれません。

海外FX業者の利用自体は違法ではありませんが、トラブルを避けたいのであれば、利用するFX業者は厳選する必要があります。