結論から先に言えば、海外FX業者 Erranteの実オーナーはテヘランに住む複数のイラン人であり、その事実が発覚すると国連・米国財務省外国資産管理局・欧州連合による経済制裁により、資産差し押さえ・営業停止になるリスクが存在するため、利用は避けるべきです。

Errante(エランテ)で口座開設すべきでない理由

海外FX業者「Errante(エランテ)」に関して、一般的にはあまり知られていない重大な懸念点があります。それは、ErranteのMT4およびMT5が、いくつかのイランにあるサーバーと通信しているという事実です。

これまで数多くのFX業者を調査してきましたが、イランのサーバーを使っている業者は極めて異例です。

たとえば、運営の実態が日本人であるような業者では、取引サーバーとは別に日本国内のサーバーと通信をしていることがよくありました。

しかし、イランという国は、FX業者サーバーの場所としては非常に不適切です。

なぜなら、イランは国際社会からさまざまな制裁を受けており、その影響で金融面でも多くの制限が課されています。

イランが抱える重大な問題

イランは、核開発問題や外交的な緊張により、以下のような国際的な制裁対象となっています。

  • 国連(UN)
  • 米国財務省外国資産管理局(OFAC)
  • 欧州連合(EU)

これらの制裁は、以下のような内容を含んでいます:

  • 武器の輸出入禁止
  • 資産の凍結
  • イラン政府関係者の渡航禁止
  • 貿易や金融取引の制限

とくに米国の「セカンダリー・サンクション」は強力で、他国の企業や銀行がイランと取引した場合でも米国市場から排除される可能性があります。

イランの金融機関は国際決済ネットワーク「SWIFT」からも排除されており、VisaやMastercard、American Expressといった国際ブランドのカードも基本的に使えません。

イランのインターネット事情

イラン国内ではインターネットも厳しく統制されています。
政府は多くの外国サイトへのアクセスを制限しており、国民はVPNを使って制限を回避するのが一般的です。しかし、VPNの使用も規制対象であり、安定性には欠けます。

通信速度も非常に遅く、不安定です。これに対して、イラン国内に限った通信速度は速く、政府が管理する国家情報ネットワークの中でのみ安定した高速通信が可能です。

また、イランでは海外からの支払い手段がほとんど使えないため、VPSなどのサービスを国外から契約することも非常に難しくなっています。

rpki.○○というホストについて

Erranteの通信先として確認されたIPアドレスを逆引きしたところ、「rpki.○○」というホスト名を利用しているものがありました。

このホスト名は、インターネットのルーティングセキュリティを高めるための技術「RPKI(Resource Public Key Infrastructure)」に関連するドメインです。

一般企業が自社のサーバーに「rpki.」というプレフィックスを付けることは極めて稀です。
RPKIは非常に専門的なネットワークインフラ技術であり、通常はISPやネットワーク事業者、研究機関などが扱う領域です。

FX業者の透明性と信頼性を考えるならば、このような不明瞭な通信が存在する時点で注意が必要です。

イランにサーバーを置く合理的な理由は存在するのか?

ハッキリ言い切れます。
国際的なFX業者がイランに取引サーバーを置く合理的理由は一切見当たりません。

最も合理的な可能性としては、運営者がイラン在住であることが第一にあげられます。
手の込んだ仕様であるため、イラン政府関係者が裏で関与している可能性も否定できません。

運営者の素性によりErranteが持つリスク

ペルシャ語と専門知識に苦戦しながら調べ続けた結果、複数の証拠からErranteの運営者の一人として、イランのテヘランに居住するA.S氏に関して、連絡先、住所に至るまで確認できました。

あくまで資金を出した人間であるだけなら問題は小さいかもしれませんが、MTがイランに通信している事実から、運営者の一人であると言えます。

これは単なる「居住地」の問題に留まらず、下記のような深刻なリスクを伴います。

1.国際制裁違反リスク

イランは、米国OFAC(外国資産管理局)やEU、国連などから広範な経済制裁を受けている国です。
イラン国籍または居住者が実質的支配権を持つ企業は、制裁対象となる可能性があります。
制裁違反が疑われると、Eranteには以下のような処置がなされることがあります。

  • サービスの凍結や停止
  • 関連銀行口座の封鎖
  • 国際送金網(SWIFT)からの遮断

2.米国・EUとの金融接続断絶

米国の「セカンダリー・サンクション」によって、イランとの取引に関与する外国企業や金融機関も制裁対象になり得ます。
Erranteがこれに該当した場合、米国市場やEUとの金融取引が遮断される可能性があります。結果的に、、

  • 出金ができなくなる
  • 提携先の金融機関が離脱
  • プラットフォーム提供会社(MT4/MT5/cTrader/TradingView)の契約停止

などが現実になり得ます。

3.マネーロンダリング疑惑のリスク

国際的に監視が強い「制裁対象国出身者」が関与している場合、仮想通貨やFXを利用した資金洗浄の疑いが強まります。
Erranteが利用する通信回線やサーバーの所在地(イラン)を踏まえても、この可能性は否定できません。

4.金融機関・取引先からの排除

イランの関与が明らかになると、銀行や決済プロバイダーがリスク回避のため提携を解除することもあります。その結果、、

  • 入出金が著しく困難になる
  • 資金保全スキームが事実上破綻
  • 規制当局からの調査・停止命令

などの事態につながるリスクがあります。

利用者への連鎖的影響

最も深刻なのは、Erranteを利用する個人投資家にも影響が波及することです。
万が一Erranteが制裁対象と見なされた場合、

  • 利用者の口座資産が巻き添えで凍結
  • 出金不能による損失
  • 関連調査での個人情報漏洩・監視

といった、直接的な被害が発生する可能性もあります。

出金拒否を複数件確認済

2022年に兵団員二名 1人頭 利益約2000ドル以下ですら出金拒否をされたとの報告がありました。
当然ながら、ボーナスの類は一切利用していません。

Errante(.com)はこの年に評価が済んでいる業者であり、サーバー設定や上級者対策がガバガバかつ、イチャモンの質が悪かったので、知識も余裕もない業者だと認識していました。

CySec規制看板(.eu)は若干仕様が違うようですが、期待が持てなかったため試していません。

出金拒否を受けたとするユーザーレビューも届いています。

Errante
調査兵団評価ユーザー評価 (1)

SNSの評判

WikiFXJPさんによると、どうやら検索数が増えてきているものの、出金トラブルの報告が多いようです。金でレーティングを釣り上げる本社と違って、JPさんのコンテンツには良心を感じます。

IBに対しては優しい模様。そりゃそうだけど。

インチキ不可のFPA評価は脅威の2.259

集客攻勢をかけている直近でこの反応であり、出金拒否関連の発言が多く、運営資源の余裕もなさそうです。

利用回避すべき理由

ノミニー利用ですし、おそらく実オーナーの件は否定するでしょうが、通信の事実は変わりません。

FX業者は他にもたくさんあります。

わざわざ通信先がイランであるという異常なリスクを抱えてまで、Erranteを選ぶ理由はありません。

証拠の多くはイランのサーバーに残っているので、西側勢力がすぐに手出しできるようにも思えません。

ある意味では、それは幸いなことです。
既に利用されている方は、出金を急ぐべきだと思います。

あなたの大切な資金を守るためにも、Erranteの利用は避けるべきと断言します。

個人的な感想

正直な気持ちとしては、イラン人ってだけで世界から酷い扱いされるのはかわいそうだと感じます。
イランと日本は反対陣営だけど、歴史的には色々あって仲いいし、イラン国民の多くがびっくりするくらい親日だったりします。

国として場所が悪かったいうか、政治に巻き込まれただけというか。

でも、所詮は質の低いB-Bookだったし、意図せず自身の資産が危険にさらされる可能性を認識したら、利用するかどうか考えるまでもないです。