あなたはコピートレードを利用したことがありますか?

多くの人は利用したことがないでしょうし、最近流行っているマイナー海外FX業者に誘導する詐欺を思い浮かべる方もいると思います。

うさんくさいから知らなくていい、と判断するのもよいですが、知れば使いたくなる利用方法がいくつも存在します。

この記事で紹介するのは“自身で管理する口座を使って取引内容をコピーすること”を発展させた内容になります。

コピトレはうまく活用すれば投資活動の効率向上に寄与しますし、マスターすれば攻めた使い方もクレバーな使い方もできます。

この記事ではコピトレマスターの使い方として、5つの方法とツールを2つ紹介します。

①トレード結果を簡単にスケールさせることができる

いわずもがな、コピートレードツールは自身のトレードを自身の他の口座にもコピーさせるという大前提でデザインされています。

FXの世界は国内外問わず、業者の9割以上がOTC(いわゆる飲み行為)で経営されているため、顧客とは利益相反の関係になります。

そのため、トレードが上手くなって取引ロットを上げると自然と出金リスクが高くなります。

A-Book業者に発注する場合でも、流動性には限界がありますし、入金額が多いとレバレッジが低下する設定の業者も多いため、取引コストや効率が悪くなりがちです。

そうなると、業者を分けてコピートレードで同時に発注するのが最も効率が良くなってきます。

手動で複数の業者に発注するのは手間なので、コピートレードツールを使うと楽です。

②IB縛りEA等、口座制限のある取引をコピーして合理的に最大限の利益を狙える

世の中には、EAを無料で使わせてあげるね!(ただし業者指定かつ口座はIB縛り有り)という場合が多く見受けられます。

これは、素人からすると良いサービスであるように思えますが、そう単純なものではありません。

実のところ、世の中の大半の業者がB-Book運営であるため、業者の人がどんなに親切そうに見えても本音は顧客に負けてもらいたいと思っています。

そのため、勝っているEAを指定して意図的にスリッページを入れてくる場合もありますし、客寄せとして使えるうちは優遇することも可能です。

では、IB縛りEA開発者は顧客に優しいのかといえば、必ずしもそうではありません。

IB縛りをするEA開発者はボランティアではなく、IB収益を得ることが目的の一つとなるため、トータルで勝つことよりもIBを得るために最適化した戦略を採用する者もいます。

ナンピンゴールドEAが最も代表的な例ですが、流行っているようですね。

もちろん、トータルで勝つことを目標として、顧客にも勝ってもらいたいと考えている開発者もいますが、世の中の大半のFX業者はB-Bookであるため、指定業者のリスクは避けられません。

EAの開発力と業者の本質を見分ける能力は全く別のスキルであり、大半のEA開発者は後者の能力を持ち合わせていません。

そこで、IB縛りEAをマスター口座としてコピートレードを用いれば、IB縛り口座には最小ロットで発注できる程度の金額を入金し、ご自身で判断されたコピー先業者でロット変えて運用することで業者リスクを避けることができます。

コピー先にIBリベートをはさめば無駄なコストがかからず経済的であり、トータルで勝つ可能性を少しでも上げるためには非常に有効な戦略と言えます。

ただし、この戦略はクレバーながらEA開発者に対して不義理であり純粋なテイカーなので、利益が得られた場合は開発者にそれなりの恩恵を与えるべきだと思います。

③詐欺コピトレかどうか見抜きやすくなる

近年ではSNSで完全自動のコピートレード(PAMM,MAM)をエサに集客し、客と入金額が膨れた頃合いを見計らい一気に損させることで顧客資金をカモるタイプの詐欺が横行しています。

特徴としては、非常にマイナーかつ有識者は誰も使わないであろう海外FX業者へ誘導する点が挙げられます。

この手口は集客のために結構な勢いで勝っているMT4/5の履歴を作る必要がありますが、コピトレ主と業者は一体であり、実際にはトレードをしておらす、履歴を作成しています。

「SNSのテクニカル講釈はあんま当たらないけどスキャがうまい!」

みたいなコピトレ主は9割コレです。

コピートレードを用いれば、実際に取引したものはコピー先でトレースされますし、履歴を作成したものはトレースされないため、監視ツールとして利用することができます。

この記事にたどり着く方はまず引っかからないでしょうし、興味もないとは思いますが…

④クッション付きボーナス会社を利用して利益を得やすくなる

海外FX業者を見渡すと、クッション付きボーナスを採用している業者を多く見かけます。

クッション付きボーナスを行う会社は100% B-Book運営です。

賢い方は「異業者と両建てしてボーナス側を飛ばせばボーナス割合がそのまま利益になるじゃん!」と考えるものですが、手動で正確に行うのは監視時間も必要ですし、結構な手間です。

これはコピートレードの「反対売買」機能を用いることで簡単に行えます。

出口側をA-Book業者にすることで、B-Book業者は入金でほくほく、ユーザーはボーナス分ほくほくというWin-Winな状態を作り出すことができます。

そう簡単にA-Book側を勝たせられるかよ!と思う方もいるでしょうが、A-Book側に潤沢な資金を入金しておき、B-Book側で負けやすく設定したナンピンマーチンゲールを導入し、上記の反対売買設定を用いることで、高い確率でA-Book側にボーナス分の利益を移転できます。

B-Book業者側からは「こいつ下手なナンピンマーチンで死んでるwいいカモww」と判断されるため、イチャモンをつけられるリスクは小さくなります。

⑤レイテンシーArbと組み合わせて抜き続ける戦略を築ける

近年のレイテンシーArbの現状については既に記事にしているので省略します。

カモる側の最大の悩みは、対策が甘いB-Book業者でしかワークしないが、稼ぐと追い出されるリスクが高まるし、出金拒否される場合もあることです。

そこで、④の項で述べたように、業者側に「こいつ下手なナンピンマーチンで死んでるwいいカモww」と判断されれば、対策を取られるリスクを下げられるので理想的です。

出金申請時はもちろんのこと、業者は頻繁に顧客を監視しています。

カモ業者側ではなるべく出金申請をせず、A-Book側に利益を移転し続けることができれば、継続的にカモれる可能性が上げられますし、なんならカモ業者にA-Bookで得た利益を入金してあげることで、限りなくWin-Winっぽい関係を作り上げることもできます。

調査兵団厳選コピトレツール2選

ここでは、猛者しか加入が許されない海外FX調査兵団が厳選したコピトレツールを2つ紹介します。

①ベスト・オブ・コピートレードEA「Personal Trade Copier for MT4/5」

一般的にコピートレードツールといえばEA型が主流であり、ゴゴジャンで一万円未満で売っていたりしますが、英語圏では無料かつ設定項目も多く最強と思しきEAが存在します。

それが、FX Blueが提供する「Personal Trade Copier for MT4/5」です。

https://www.fxblue.com/appstore/

FX Blueというサイトに登録(無料)することで、このコピートレードEAをはじめ、優秀なツールをダウンロードできます。

設定事項の詳細は英語PDFで詳細に説明されています。

EA型なので、コピー元MTとコピー先MTを同時に起動しておく必要があり、コピーの速度は利用VPSのスペックやEAのポジションチェック頻度に依存します。

そのため、秒スキャのような取引をコピーするのには向いていません。

②ベスト・オブ・非公式APIコピートレードクライアント「HFT Forex Trade Copier」

一般にはほとんど知られていませんが、ガチ勢のコピトレはもはやMTのターミナルを使っていません。

MT4/5の非公式APIを用いることで一つのソフトウェアで複数口座に同時ログインをすることが可能であり、本家ターミナルよりも高速かつ複数口座に同時にトレース注文をすることができます。

ロット変更や反対売買のオプションも存在するため、記事にした戦略を実行することが可能です。

https://hftforexcopier.com/

「HFT Forex Trade Copier」は有料ツールですが、この記事を書いているイースター期間は40%OFFのキャンペーンを行っています。

米国における「国民の祝日」は少なく、割引が行われるのは年に5回程度です。

まとめ

コピートレードツールの利用はメリットが大きく、もはや海外FXを攻略するためには欠かせないツールの一つとなっています。

ここには書ききれない活用法も存在しますし、手に入れて損はないはずです。

慣れるまではなかなかなかなか大変だけど、、
みんなもコピトレマスター目指してみませんか?