MetaTraderにはデフォルトでGrid表示がありますが、チャートを複数並べて判断するには、いささか使いにくい。
というのも、チャートをウィンドウいっぱいに表示することが優先されているため、デフォルトではそれぞれのチャートで表示スケールが異なっているのがデフォルトです。
かといって全ての表示スケールを固定にすると視認性が悪い。
デフォルトのGridは正方形に線を表示することを優先しているので、水平線の価格幅はチャートによってバラバラ。

結果として、デフォルトのGridは使わず、pips指定したインターバルで水平線を表示するインジケーターを利用している方が多いと思います。
キリのいい数字近辺での動きに特徴が出ることもあるので、それはそれで良いと思います。
ただ、これにも罠があって、Pipsに基づく幅は銘柄によって価値が全く異なります。
極端な例を上げると、2.24程度のGBPNZDのレートにおける10pipsと、0.59程度のNZDUSDの10pipsでは、変動率の差が3倍以上あります。
これは重要な要素で、先日公開した「バスケットワン」のように、通貨強弱を判断する場合において、対数要素のないインターバルのGridでは動いている幅が把握しづらく具合が悪いです。
ということで、それぞれの現在レートに合わせて価格幅を調整するGridインジを作りました。
水平線のインターバル間の変動価値が等しくなるので、動きを把握しやすくなります。

時間区切りも表示。幅は好みで変えてください。
DLは以下のボタンから。
設定項目は以下の通り。

インターバル項目はレートがパリティの場合の幅をpipsで指定。
クロス円ペアで使う場合は小数点計算が異なるのでオプション項目で対応。
チャートの色表示である前景色をNoneにすると余計なものが表示されず、価格表示エリアの視認性が向上します。
中間価格表示項目は、パネルEA向きの選択肢です。
チャートプロパティの ☑チャートを全面表示 をONにすると、右側の現在価格は見やすくなりますが、パネルEAの視認性は落ちます。

ただ、チャートの前面表示を解除すると、今度はインジケーターの価格が前に出て、現在価格が見にくくなる。

仕方がないのでチャートの前面表示はオフであることを想定し、BIDとASKの中間レートを右上に表示する要素を加えました。
Gridは表示範囲にのみ描写、描写したものはキャッシュに保存。
ズームイン/アウトの描写に対応。表示時間軸が変わるまで再描写はしません。
無駄な負荷は嫌いなので極力軽く作っています。
変動をしっかり認識すれば勝ちやすくなるはず?🙄
海外FXでお得にトレードしたい方はこちらも参考に。
