通貨強弱を判断して取引を行う方向けの裁量補助EA「バスケットワン」を制作しました。
通貨バスケットは昔から議論されてきた概念であり、優位性についてもそれぞれ議論されています。
自分も昔FXのEA検討やってましたが、2012年頃だったかな、単一通貨の指数を計算し、バスケットの中で強弱を出す、という考え方があったんですね。やはりそれが一番な気がしてます https://t.co/sX7htpNhRY
— UKI (@blog_uki) December 15, 2024
マケデコアドベントカレンダーの記事を公開しました!「為替予測モデルの構築に挑戦したい人にむけての基礎知識」です。https://t.co/xHsVXFfIBC
— Tomoya Kitayama (@gamella) December 15, 2024
ただ、通貨指数を取引するようなバスケット売買を正確に実現したEAは、これまで公開されていなかったと思います。
このEAはデスクトップPCかつ作業解像度の広い方の利用を想定しています。
シンプルモードであればノートPCでも簡単に利用できます。
BasketOneの概要
バスケットワン(BasketOne)は、正確な通貨バスケット取引を簡単に行う目的で開発しました。
MT5で作成したカスタム銘柄で起動させることを前提に設計されています。
証拠金通貨建てで取引数量を指定し、成行エントリー、疑似指値エントリー、疑似指値決済、指定額利確、指定額損切、ブレークイーブン取引を実現します。

「疑似」が付くのは、実際には条件確定にて成行エントリーを行う仕様のためです。
エントリーや決済は非同期処理で行われます。
カスタム銘柄を利用しない想定の、疑似指値要素のないシンプルモードも搭載しています。

推奨カスタム銘柄計算式
このEAはカスタム銘柄に対して擬似的に指値取引を行います。
対象カスタム銘柄の更新負荷が重い仕様だと使い物になりません。

推奨カスタム銘柄計算式は以下のとおりです。
疑似指値機能は小数点第5位まで対応。
EUR以下の計算式は、カスタム通貨名をEURと指定した場合を想定しています。
suffixには個別対応してください。
EUR
(EURJPY*0.01+EURUSD+EURGBP+EURAUD+EURNZD+EURCAD+EURCHF)/7
USD
"EUR"/EURUSD
JPY
"EUR"/("EURJPY"*0.01)
GBP
"EUR"/"EURGBP"
CHF
"EUR"/"EURCHF"
CAD
"EUR"/"EURCAD"
AUD
"EUR"/"EURAUD"
NZD
"EUR"/"EURNZD"
EURクロスペアは全て基軸通貨としてEURが採用されているので、先にEURの相対的価値を定め、各EURクロスペアの決済通貨のレートで其々の通貨の動きを捉えます。
BasketOneの機能紹介
ここから先の機能紹介に関する文章は9割方AIに用意してもらいました。
説明の重複は大目に見てください。
このEAは結構前に兵団員の要望で作ったベータ版を元にしています。
実運用に基づく改良により、既にある程度は痒いところに手が届いていると思います。
設定項目は以下の通りです。

合成通貨取引EA – 通貨の強弱を利用した革新的な取引ツール
🌟 MT5 EA BasketOneとは?
このEAは、1つの通貨の強さ・弱さに着目して、複数の通貨ペアを同時に取引する「合成通貨取引」を実現する画期的なツールです。
例えば「USD(ドル)が強い」と判断したら、USD関連の7つの通貨ペアの売買方向と発注ロットを自動的に組み合わせて擬似的にドルのみを買うことができます。
擬似的に主要8通貨を個別売買することが可能です。
📊 主な特徴
1. 8つの主要通貨に対応
- EUR(ユーロ)
- USD(米ドル)
- JPY(日本円)
- CHF(スイスフラン)
- GBP(英ポンド)
- AUD(豪ドル)
- CAD(カナダドル)
- NZD(NZドル)
2. スマートな取引パネル
- チャート左上のカラフルな□ボタンでパネルを表示/非表示
- 通貨ごとに色分けされた見やすいデザイン
- 必要な時だけ表示できるので、チャートの邪魔になりません
💰 取引機能
ワンクリック売買
- 証拠金に基づいて自動的にロット計算
- SELL/BUYボタンで即座に合成ポジションを構築
- 7つの通貨ペアを最適な比率で同時取引
多彩な決済オプション
- 利確機能 – 目標利益に到達したら自動決済
- 損切機能 – 許容損失で自動的にリスク管理
- ブレークイーブン機能 – 利益を守る賢い決済
- 設定した利益に到達後、±0 +指定額で決済
- 指値決済 – 上下のレート指定到達で自動決済
高度な注文機能
- 指値注文 – 狙ったレートで自動エントリー
- 売り/買いの方向を簡単切り替え
- チャート上にラインが表示され、ドラッグで調整可能
🛡️ リスク管理機能
時間制限機能
- 指定した時間帯は自動売買を停止(サーバー時間基準)
- 重要指標発表時やロールオーバー時などのリスク回避に最適
NZDペア回避機能
- ▲ボタン(パネル右上に表示)でNZD関連ペアを除外可能
- 取引コスト削減オプションとして実装
- 合成通貨NZDは従来通り取引可能
📈 便利な機能
取引履歴の可視化
- エントリー/決済ポイントを矢印で表示
- 取引の軌跡を点線で表示
- 履歴表示のON/OFF切り替え可能
- 表示履歴の削除に対応

リアルタイム情報表示
- 現在のポジション数(売り/買い)
- リアルタイム損益(1秒毎更新)
- 実効レバレッジ(5秒毎更新)
ショートカットキー対応
- 数字キー(1-9)で全ての表示チャートの時間足を瞬時に切り替え
(1=1M, 2=5M, 3=15M, 4=30M, 5=1H, 6=4H, 7=Day, 8=Week, 9=Month) - Zキー + 「+/-」で全ての表示チャートをズーム
🔧 技術的な特徴
永続的な設定保存
- カスタム銘柄の仕様に対応
- 時間足を変更しても設定が保持される
- MT5を再起動しても設定が復元される
ブローカー対応
- 通貨ペアのSuffix(.a、.sなど)に対応
- メジャー通貨ペアが揃っていれば、どのブローカーでも使用可能
- 取引ペアの必要マージンが均一な業者での利用が理想
パフォーマンス最適化
- 表示更新を効率化し、CPU負荷を軽減
- 複数チャートでの同時使用も快適
🎯 こんな方におすすめ
- 通貨の強弱を利用した取引をしたい方
- 複数通貨ペアの管理を簡単にしたい方
- リスク管理を重視する方
- 効率的な取引環境を求める方
💡 使い方のヒント
- まず少額で各通貨の特性を把握
- 時間帯による通貨の強弱パターンを観察
- 利確・損切設定で確実なリスク管理
- 履歴機能で自分の取引を振り返り改善
🙄その他仕様
- 取引手数料を考慮した正確な損益計算設計
- 主要8通貨の28通貨ペアを気配値表示することが前提
- 指値の参照レートはBIDとASKの中央値
- ☑アルゴリズム売買を許可 にチェックボックスが入っていない状態で疑似指値を超えた場合はアラート&プッシュ通知
- 発注先通貨ペアの中で必要マージンが最も多い取引ペア(低レバレッジ銘柄)に合わせて他通貨ペアの発注量を縮小調整
- どのような場合でも均等な売買を実現
- 分割発注するので、入力取引ロットが少なすぎると均等に発注できない
このEAは、プロトレーダーの取引手法を誰でも簡単に実践できるようにした、まさに次世代の取引ツールです。通貨の強弱という本質的な市場の動きを捉えることで、より確実性の高い取引が可能になります。
【重要】MT5のクソ仕様対策について
MT5のカスタム銘柄には欠点と言える仕様が複数存在しています。
最も重大な欠点は、表示時間軸を変更すると、EAの設定項目である「☑アルゴリズム売買を許可」のチェックボックスがはずれるという仕様です。
チェックボックスが外れていた場合は決済を含む全ての発注ができないので、各ボタンがグレーアウトして一目でわかる仕様にしています。
ここをEA側でコントロールできてしまうのはセキュリティ上の問題もあるでしょうし、今後何らかの方法が見つかったとしても潰されると思います。
他のクソ仕様は膨大なコード量でカバーしましたが、こればかりはどうにもなりません。
対策として、F7キー を押せばマッハで ☑アルゴリズム売買を許可 をポチるAutoHotKeyを用意しました。
MT5と同時に起動すれば↑の操作を実現できます。
シンプルモードについて
カスタム銘柄に関するMT5の仕様があまりにもひどいため、回避方法の一つとしてシンプルモードを追加しました。
疑似指値を使わないため、カスタム銘柄を設定する必要はありません。
取引合成通貨もプルダウンメニューからサクッと変更できます。

通常の取引ペアに当てればカスタム銘柄の仕様に起因する諸問題は発生しませんし、キミノアFXさんの通貨強弱のような指標を見ながら取引をするのも良いかもしれません。
参考指標によって通貨色は様々であるため、通貨色を変更できるようにしています。

ダウンロードと今後の展開
ダウンロードは以下のボタンから。
先ほど説明したAutoHotKeyの MT5EACB.exe も入れてあります。
説明だけではよく分からないと思いますので、まずはデモ口座で動かしてみることを推奨します。
フィードバックは歓迎していますが、上級者向けのフリーEAであるため、基礎的な質問には返答しない可能性があります。
このEAにはインジケーターのアラートから売買を実行する自動売買機能を搭載したいと思っていましたが…
MT5のクソ仕様対策をした結果、あまりにコードが長くなり、これ以上重くすると約定値に影響が出ると判断してやめました。
この機能に特化したもは近々作るつもりですが、有料とします。
AIの協力無しには挫折するコード量になっているので、AI課金の足しにします。
まずは儲かる戦略が作れるかどうかですね。
儲かる戦略が見つかったらXのDMで教えて下さい。
海外FXでお得にトレードしたい方はこちらも参考に。
